そのおばあさんは、毎日、数字をノートにびっしりと書き続けていた。何のために書いているかは、本人もわからないが、書かずにはいられない衝動にかられていた。手が勝手に数字を書いている風だった。ノートが数十冊にもなったある日、そのノートだけが全て、突然に、なくなった。次の日、おばあさんが、亡くなった。だれもが、ノートが無くなった事と、おばさんが亡くなったことには何か関連性があると考えていたが、だれも、ほんとうのことはわからなかった。それから数日で、おばあさんとノートのことはみなの記憶から無くなっていた。
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