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短編の時間
2008年2月28日木曜日
44 カーテン
カーテンにくるまって眠る家族がいました。生まれたときから、カーテンで眠っているのです。何枚ものカーテン、何色ものカーテンを身体に巻きつけて、直に床の上で眠るのです。頭の先から足の先まですべてをカーテンで包むので、人が眠っているようには見えません。生き物ではない物体が転がっているようにしか見えないのですが、数本の長くて、カラフルなものが、小さな部屋の中に並んで転がっているのは奇妙な感じをその空間に与えています。その家族が、布団ではなく、カーテンで眠っていることは世間の人々は知りません。
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