2008年2月28日木曜日

40 ソファー

その美しいソファーは、長いことそこに置かれていました。窓際の日がよく差すところで、色もだいぶん変わってしまっていましたが、腰掛ける人は、みな大きなやさしさに包まれるようでリラックスでき、いつしか眠り込んでしまうといっていました。そのソファーには、女性の名前がついていました。だれがつけたのかは、だれも知らず、いつしか、瑠璃と呼んでいました。みなは、みることができなかったのですが、腰掛けていたものは、ソファーではなく、瑠璃の膝の上だったのです。

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