2008年2月28日木曜日

26 海

何も身につけず、女はガラスの椅子に座っていた。静かな時を満たしている白い部屋。その女の前には、暗く沈んだ海を描いた大きな絵がかかっている。幾日もかけて、女が仕上げたものである。女は、ゆるりと立ち上がり、絵の海へと飛び込んだ。女は、海から、外の世界を見ている。絵は、完成した。

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