2008年2月28日木曜日

46 見おぼえのない服

タンスを開けると、見なれない服がいくつも下がっていた。自分のもでないものの方が多い。何故だか、わからない。人のものを預かった憶えもない。嫁に聞いてみたが知らないらしい。嫁はそのことに少しも驚いていない。いつものことのような顔をして、そのまま出かけてしまった。わたしがおかしいのか?知らない服を一枚一枚調べてみた。全部、端に名前が入っている。同じ名前、自分の名前である。自分が忘れたということなのか?少しも、記憶にないということもないだろうに、完全に記憶にはない。わたしは、目をつむり、考え込んでいるうちに、そのまま、眠り込んでしまった。眼を覚ましたときには、タンスの中身はいつものままだった。驚いて、嫁に聞いてみた。まえから、そのままだという。わたしは夢を見ていたのか?
出かけたはずの嫁もいるし、釈然としないまま、夢ということにしようと自分をむりやり納得させた。心のどこかで真実を知らないほうがいいような気がしていた。

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