2008年2月28日木曜日

17 知る者

その女は、自転車に乗っていた。
後ろに子供用かごがついていた。
若い母親だろう。
早いスピードで走りながら、歌を歌っていた。
私とすれ違いざまに私を見た。
その目は、言っていた。
「知っているぞ。お前のことは」
初めてみる女だった。
驚いた。
知っているのか?
私は、女が過ぎていくのを見続けた。
茫然としていた。
やはりとも思った。

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